縫合処置後によく聞かれる!何針縫いましたか?

医学

外来で処置し終わった後に、何針縫ったかと聞いてくる患者さんがよくいます。

傷の大きさを聞くさいに皆さんの中に、1針=1cmの長さの傷みたいな大体のイメージがあって、10針縫いました=10cmの大きな傷でした〜ってなるんです。

これは昔は真皮縫合とか、表皮連続縫合とかそういった縫合の仕方があまり浸透しいなかった時代に、『外傷の処置は3−0ナイロン糸で単結節縫合のみ』みたいな処置が横行していた時代の話なんです。

形成外科医が縫合をする場合は傷の大きさや深さ、部位にもよりますが、『転んで膝を5cm切っちゃってー』みたいな人にはしっかり洗って、真皮縫合と必要に応じて細めの糸で表皮縫合をするので10針以上は縫合します。

最近は形成外科以外の医師も真皮縫合などをされる先生も増えていますし、自分の傷の程度や大きさを知りたい場合は『何針縫いましたか?』ではなくて『筋肉まで達していたか』『何cm程度の傷だったのか』などを聞くといいのではないでしょうか。

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