ドラゴンクエストウォークにハマっているぜぶらです。
みなさん病院にいくと診察してもらうまでにかかる時間が長くてイライラすること、ありますよね。
僕の病院でも病院到着から診察までに1時間待ちなんてざらにあります。
診察室に入ってくると、待ち時間が長いよーとおっしゃる方もいらっしゃいます。
病院としても、医療従事者としても、患者さんを待たせたいと思っていないのにどうしてこうなってしまうのでしょうか。
これを考察するには初診の方と再診の方で前提が違うのでまずは初診の方について考えてみます。
まず、初診の方は初診受付に行ってもらいます。
初診受付で順番が回ってくるまでに時間がかかります。
呼ばれたら、紹介状を出してもらって、簡単な問診をとってもらいます。
原病歴、既往歴、アレルギー歴、今ならばコロナの流行地域に行ったか、熱やSpO2や血圧などのバイタルをとってもらいます。
そこでいったん終了し、各科目の待合で待っていてもらいますが、そこにいくまでにも時間がかかり、各科受付で受付票を出してもらってからの処理にも時間がかかります。
ここで初めて診察室で待つ医師の元に『患者さんきました』と連絡がきます。
最速でここから診察が始まります。
でも普通はここでも待ち時間が発生します。
ここからは再診の患者さんも同じになります。
ここで以前書いた『医師の応召義務に関して考えてみる。』での医師の仕事に少し触れます。
多くの仕事は時間で区切られるような仕組みです。
これは当然のことで、3時から会議、4時から取引先の人のところに行くとなったら、会議はどんなに中途半端だとしても4時までにキリをつけるはずです。
しかし、医療はそうはいきません。
患者さんが全てなんの問題もなく外来にくることというのはあり得ないからです。
みなさんなんらかの活動性の病気を抱えており、それが悪化していることや、初診できた人に追加で説明が必要だったり、
がんの話をしなくてはいけないけど、患者さんが途中からパニックみたいになったり、納得してくれなかったり。
緊急で処置が必要になったり。
そう言った時に、元々あなたに使う時間は20分の予定で、検査や説明や処置を本当は今したいけど時間が終わってしまったので次回の外来の時にしましょう。
ということが成り立つのかということです。
となると患者さんを待たせないためにはどうする必要があるか。
1日の外来患者の数を、みんな調子が悪いと仮定して予約するしかないのです。
そうすると外来の予約が半年先まで取れないという人気診療科(見せかけ)が出来上がります。
医師法の解釈でも時間内に正当な理由を持った上で診療を拒否していることになりますから、なんの問題も発生しません。
ただ、多くの病院ではそのようなことはしていません。
それは診療が必要な患者さんに診察をしっかり提供するためです。
診察待ちが長いことは辛いことだと思いますし、医療機関は医師をはじめとしてできるだけ早く診療できるよう努力は忘れてはいけませんが
患者さんが待合室で待っている間も、主治医が患者さんに思いをはせていることをわかっていただきたいです。
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