そもそもアイスランドってどんな国?
アイスランドはイギリスよりも西側でさらに北に進んだところにある火山が多い島で自然豊かな島です。
アイスランドはよく、グリーンランドと間違えられますが、夏になって緑豊かになるのはグリーンランドではなく、アイスランドです。
昔バイキングがこの島を見つけた時にあまりの自然の豊かさに他の部族に取られないように、わざとアイスランドと名付けたという話があります。

氷の国ならわざわざ行く必要ないかーってなりますよね。
ちなみにグリーンランドよりも大きい島を大陸と言います。
アイスランドの魅力的な景色をみたいという方はこちら。
どうやってアイスランドまで行くの?
アイスランドへの行き方
基本的には日本人の方なら飛行機で行くと思います。
ただ、日本から行くには直行便はなく、ヘルシンキか、アムステルダムかロンドンを経由する必要があります。
フライトの時間は行きがおよそ18時間、帰りがおよそ16時間程度で途中乗り換えがありますのでその分は追加しなければなりません。
どうやってフライトを探すか
フライトを探す時には私はいつもトラベルコという旅行比較サイトを使って一番安い航空会社を見つけて、
さらにその航空会社のホームページに直接行って安いチケットをとっています。

旅行比較サイトにマージンを取られているので直接航空会社に行った方が安い場合がありますよ!
現地での交通手段
空港は島の西の海岸にあるケフラビークという場所にあって、ここでレンタカーを借ります。
公共交通機関は飛行機以外ありませんので車は必須です。
予約方法
ツアーを予約する計画の方はツアー会社が交通手段を手配してくれるので、自分で予約するために必要な情報を提示いたします。
自分で予約するのにおすすめなのはGuide to Icelandというサイトで、私が行った時もここでお世話になりました。

旅行全般に言えることですが、全部お任せツアーにしてしまうと金額が高くなる上に自由度が下がります。アイスランドは英語が第二言語ですので少々の英語さえできれば問題なく過ごせますよ。
私は航空券はトラベルコで最安のを、オプションはこのGuide to Icelandでダイビングと氷の洞窟を、宿はAgodaで予約しました。
これらのサイトは日本語にも対応しており、簡単に登録できます。
アイスランドの魅力
自然豊か
意外と思われると思いますが、アイスランドは偏西風と地熱のおかげで気候は比較的穏やかです。
冬も緯度が63度〜66度程度と一部北極圏にかかっているとは思えないほど暖かく氷点下3度ほどで、夏は15度付近と涼しく過ごしやすい気候です。
そのため冬は雪景色、美しい氷の世界を堪能でき、夏は美しい苔と滝の美しさに心打たれます。
また、天気の良い夜にはオーロラを観測することができます。
滝

アイスランドと言ったら滝!!と言っても過言ではありません!
アイスランドには大小100以上の滝が存在しており、その中でもグルフォスやスコガフォス、セリャラントスフォスは一見の価値ありです。
グルフォス

ゴールデンサークル内にあるアイスランドで一番の水量を誇る滝です。
スコガフォス

スコガフォス
バイキングが滝の後ろに財宝を隠したと言われている滝です。

展望台もあって、そこからの眺めもすごいですが、階段が多くて結構登るのに疲れます。

アイスランドの滝をもっとみたいよ、という方はこちらのページもみていってください。
オーロラ
北極圏に近づくとオーロラを見ることができます。
有名なところでいえばグロッタの灯台などがありますが、オーロラ予報で場所が当たっていて、晴れていて、街灯などなく暗ければ見ることができます。
ただ、オーロラは目視ではあまりくっきりとは見ることができず、カメラでシャッター速度を6秒程度にして、F値が1.8または2.8くらいで、三脚で撮ればまぁまぁな写真が撮れます。


私はオーロラを見に行ったけどなかなか見えなくて帰り道の道中でようやく出会えました。
地熱発電と温泉
クリーンエネルギー地熱発電
アイスランドは資源には乏しい国で、エネルギーや食糧の大部分を輸入に頼っています。
そのため国策としてクリーンエネルギーの推進をしており、その一つが地熱発電です。
地熱発電の大規模な施設の副産物としてできたのが、ブルーラグーンという温泉です。
ブルーラグーン
アイスランドには大小様々な活火山があり、有名なものにはブルーラグーンがあり、ケフラビークの空港から首都レイキャビクの間にあって、水着を着たまま入浴しお酒を飲めます。

また、ブルーラグーンでは白い泥を使ったパックを無料ですることができ、肌がツルツルになります。
ちんこ博物館
アイスランドには娯楽施設はほとんどありませんが、そんな中ネーミングだけでも一度は行きたくなる博物館がレイキャビクにあります。
ただ、この博物館は風俗系ではなく、とても真面目に様々な動物の陰茎を収集して展示してある博物館です。

詳しく知りたい方はこちら。
墜落した飛行機
1973年アメリカ軍の飛行機がアイスランド南海岸に不時着し、撤去されずに放置されたままになった場所があります。

この飛行機は後にジャスティン・ビーバーのPV撮影地になって一躍有名になりました。
飛行機近くまで車で行って、駐車場から歩くのですが、これが長い長い・・・
前も後ろも真っ黒な海岸で方向がわからなくなるほど遠いです。

ただ、荒廃した飛行機と黒砂浜のコントラストはとてもロマンチックなのでお勧めです。
また、飛行機は中も入ることができますが、ところどころ錆びていたり尖ったりしてるので気をつけてください。

ゴールデンサークル
ゴールデンサークルというのは首都レイキャビクより東に位置するシンクヴェトリル国立公園、ゲイシル、先ほど紹介したグルフォスなどを中心とした観光地の集合のことをさします。

どうしても長くアイスランドに滞在できないという方はここを中心に回ればアイスランドの素晴らしさを堪能できると思いますよ!
シンクヴェトリル国立公園
大陸プレートの狭間 ギャウ
ギャウというのはアイスランド語で地面の割れ目という意味です。
その名の通りユーラシアプレートと北米プレートの狭間なので、両方のプレートを同時に確認することができます。

プレートの狭間というのはたいてい海の中にあるので、陸地でそれを確認できるのはロマンがあります。
また、シンクヴェリトル国立公園ではシルフラという湖でシュノーケリングやダイビングをすることができます。
シルフラでダイビング!

ダイビングをする際に水の透明度というのはダイバーにとって大切な指標ですが、このシルフラの透明度はなんと100m以上といいます。
これは30mを越えれば世界的にも綺麗なダイビングスポット認定される中、異常な透明度です。

それも真水で水温が低いことから微生物が生育できないことが理由とされています。
水が冷たいのでドライスーツを着ることになりますが、インストラクターの人は優しいし、初めてでも安心してできます。


アイスランドの人は穏やかで、とても綺麗な英語を話ます。ただ、ほんわかしているためか、知らないうちにどこかに行ってしまったりして困ることがあります。
崖のような湖でユーラシアプレートと北米プレートの狭間を泳ぐのはかけがえのない経験になるでしょう。
ゲイシルの間欠泉
ゲイシルという場所には間欠泉があります。
これは5−10分に一回、地下のマグマに熱せられた水が沸騰し20m程度まで吹き上がるというものです。
季節限定!氷の洞窟!
毎年10月(ツアー会社によっては11月)〜3月までに氷の洞窟探検ツアーが開催されています。
これは氷河がゆっくりと溶けることによって穴となるとなる上も下も氷の洞窟です。
開催期間が決まっていること、レイキャビクから遠いこと(宿泊施設がレイキャビク以外あまりありません。)、雨が降ったりすると中止になるなど天候に左右されることから、見れたらラッキーという場所です。

まず朝に集合場所があるのでそこで集合して、車を乗り換えます。
レンタカーにも基本的には滑り止めイボ付きのタイヤがはかされていますが、このツアーで使う車は規格外です。


これはすれ違った同じツアーの車ですが、こんな感じですごい雪原の中を走って行きます。
30分ほど車に揺られていると洞窟に到着します。

洞窟の中は一面氷で異世界にきた感覚になります。

かまくらでも中は暖かいのですが、氷の洞窟も中はそれほど寒くなく、むしろ外の方が寒いです。
費用
航空券代
これはシーズンにもよるのですが、エコノミークラスであれば往復で10万〜20万円程度です。
レンタカー代
レンタカーは日本で予約をできます。4輪駆動タイプの荷物もちゃんと載るタイプの車で一泊7、8000円みておけば大丈夫でしょう。
ただ、アイスランドの人はおっとりしているので、私が行った時はオートマで予約していたのに渡されたのはマニュアル車で最初エンストの連続でした。

カーナビはほとんど使えないのでGoogle マップのオフラインモードを使うといいですよ。
ホテル
ホテルはレイキャビクにはそれなりにありますが、道中は点在するホテルを予約します。
ホテルはピンキリですが、一泊3000円程度でしっかりしたところに泊まれます。

物価が日本の3倍
生活に必要な物をほとんど輸入に頼っているアイスランドでは物価が高いです。
コンビニみたいなところだと500mlのペットボトルが450円したり、街中のレストランでハンバーガーが2000円したりと、とにかく高いです。

そのため私はできるだけ安く済ませるためにスーパーで食材を買ってきてホテルの炊事場で簡単な物を作って食べていました。

おすすめのスーパーはBONUSというスーパーです。
郊外に出るとあるのでレンタカーを借りたらぜひ行ってください。
ペットボトルの水は高いけど水道水が飲めて、しかも美味しい!
物価の高いこの国で唯一の救いは水道水が飲めるということです。
海外では基本『水道水=飲んだら腹壊す』ですが、アイスランドは日本の水道水より美味しいくらいです。

雪解け水のようなので、富士山の天然水が水道から出ているみたいな物ですね。
注意事項
オービスが点在していてしっかり仕事をしてくる
アイスランドは国道1号線が島を一周していて、それ以外は名もなき道という感じです。
そして様々なところにオービスが配置されていて、普通に『パシャ』とやられます。
私の時も制限速度90km/hrのところ106km/hrで走っていてやられました。
光ったなーと思っていたら後日メールに顔写真つきのメールがきて、罰金を払うことになりました。

16km/hrオーバーで5万円ほど取られました。
そこらじゅうが氷で滑る。滝周辺は滑りポイントだらけ。
観光する場所は多くの場所が地面が凍っていて、さらに滝を見にいくことが多いので水on氷で滑るところがとにかく多いです。
防水のブーツで行くことは必須ですが、さらにアイゼンを買っていくことをお勧めします。

これがないとこうなります。

むやみに路肩に車を寄せない

これ、ほんとどうしようかとなったんですが、ちょっと路肩に止めて・・・
って思ったら、もう抜け出せないんです。
雪国の方は当然だろってなるかもしれませんが、これほんとやばいです。
まず、交通量が全然ないんです。
そんな中、山道とか海岸沿いでこうなるともうお手上げです。
たまたま通りがかった車に応援を要請して、引き揚げてもらいましたが、ほんと危険です。
参考図書
アイスランドは、まだ日本ではあまり知られていないことが多く、地球の歩き方もいいのですが、それにプラスしてこの本がおすすめです。
大丸智子というアイスランドの日本大使館で2年間広報文化を担当されていた方が書いていて、可愛らしいイラストと、アイスランドの見所、文化について
ふんだんに解説していて行こうかなーと思っている時にすごく気分を上げてくれる本です。
一応地球の歩き方も貼っておきます。
これからアイスランド行ってみようかなー、でもちょっと不安だなーという方はコメントで質問などしてください。
お待ちしています。
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